おかやま西川原プラザ


計画地:岡山市

 

竣工年:2010

 

用途:集会施設、事務所

 

構造、階数:RC造 0-4-1

 

延床面積:2,962㎡

 

エントランスホール
エントランスホール

 山陽本線新駅 西川原・就実

駅前に建設された集会場、事務

所ビルです。 岡山市住吉町に

あった財団法人岡山県教育弘済

会館の老朽化に伴う建て替え計

画で、ギャラリー、集会所、テ

ナントオフィスビルという機能

が求められました。

 また建設のコンセプトとして

も、クライアントが財団法人で

あるという特性上、「広く県民

の方々にも開かれた施設」とい

うものでした。

 

1階キャラリー
1階キャラリー

 その建設コンセプトを受け、

1,2階にホール、ギャラリー

を配置し、大会議室・集会所を

2階に、3,4階をテナントオ

フィスフロアとし、上層階ほど

プライベート性の高い用途の構

成としました。

 また、ギャラリーで行われる

各種展示(こどもの絵画展示

等)によって、地域文化の交流

施設となりうる様、計画しまし

た。

 

建物東面ファサード
建物東面ファサード

 外観、建物のファサードとし

ては、純然たる民間オフィスビ

ルではない財団法人であるた

め、公共性を帯びた建物の性格

をその姿にも表出させるのが必

然ではないか、と考えました。

そしてそのデザインコンセプト

の手掛かりを’教育’を建築的

に解釈することに求めました。 

 

’教育’という行為を建築的に

解釈すると、それは生徒同士、

また生徒と先生等教育に関わる

人々の間で奏でられる

’ハーモニー(調和)’ではな

いか、と私には感じられまし

た。

穏やかな調べを奏でる時もあれ

ば対立や衝突をするときもある 

しかし、時が経ちその時を思い

返し、俯瞰すれば全体として一

つの調和を奏でる調べとして心

によみがえる。

’教育’をそのように捉えまし

た。 

災害復旧支援型風力発電
災害復旧支援型風力発電

 そのコンセプトを形に落と

し込み、面の切断と統合、素

材の対比的組み合わせ、出窓

・庇による環境負荷低減対策

とボリュームの分割構成など

に展開しました。 

 

 メイン出入り口には災害復

旧支援型風力発電を設置し、

地域に貢献すると共に地球環

境時代の街の新しい景観要素

として設えました。 

楷の木の中庭
楷の木の中庭

 新しい駅ができ、これから整

備されてゆく新しい街の胎動を

感じながら、この建築がこの街

の景観の未来像を示唆できるよ

うな、

 

’新しい街のランドマーク’

 

としての建築を目指しました。

 

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